2024.06.08
第18回(令和6年度)
論文奨励賞
【論文】
鈴木洋太郎(2023):地図の視点はナヴィゲーションにどのように影響するか-大学キャンパスマップの検討-(地図,60巻1号,1-16,通巻241号に掲載)【論説】
【受賞者】
鈴木洋太郎 会員(京都大学大学院文学研究科・院生)
【受賞理由】
本論文は,キャンパスマップを事例として,地図の視点がナヴィゲーションに与える影響を検討した研究である。そのために既存のキャンパスマップを収集して分析した上で,対象となる大学の学生とキャンパスになじみのない中学生を被験者としながら,平面図型と鳥瞰図型のキャンパスマップによるナヴィゲーション課題の成績を比較した。その結果,ルート維持と現在地確認では鳥瞰図型の優位性がみられたが,プラニングの場面では平面図型が有効であるなど,ナヴィゲーションのための地図の設計に応用可能な有益な知見が得られていることが評価された。