2022.10.18 第13回(平成31年度)

サンプルイメージ論文奨励賞

【論文】

吉田桃子・石川初(2018):地図を用いた都市空間の批評的な記述方法の提案―現代の江戸切絵図の制作を通して―(地図,56巻4号,18-33,通巻224号に掲載)【論説・添付地図解説】

【受賞者】

吉田桃子 会員(慶應義塾大学大学院)

【受賞理由】

人工環境が高度に発達し複雑化した現代都市を対象に、図形作成ソフト等を用いて江戸切絵図の特徴を分析し、それをモデルとして歩行者の視点から地図化し現代の江戸切絵図を試作する過程を報告した論文である。著者のひとりの吉田桃子会員は、共著者の石川初会員の研究室で地図学の研究手法を学び、日本地図学会2017年定期大会(於 慶應義塾大学)で口頭報告した内容を論文化したものである。歴史的な地図に敬意を表しつつ、現代社会における地図の位置づけや、地図と世界観に関する最新の地図学の研究成果を活かした意欲的な研究姿勢は評価できる。