2023.10.31
第17回(令和5年度)
教育普及賞
【受賞者】
宮崎県立佐土原高等学校
【受賞理由】
宮崎県立佐土原高校は,2017年から避難所情報などを提供する防災アプリ「SHS災害.info」を開発し,配信している。同校の情報技術科と情報デザイン科の生徒が中心となって,毎年,機能の追加を続けており,2022年は5作品目を公開している。その間に,2017年と2018年は2年連続で国土地理院防災アプリ大賞,2019年と2021年はG空間EXPO Geoアクティビティコンテスト防災減災部門賞,そして2022年はG空間EXPO Geoアクティビティコンテスト最優秀賞を受賞している。さらに,2021年は 「「測量の日」における功労者感謝状」が指導教員に贈られている。
佐土原高校で,情報技術科と産業デザイン科の生徒が共同して,長年に渡り防災地図アプリを継続的に開発していることは,注目に値する。そしてデザインと情報技術の融合を高校生が実践していることは,高く評価できる。最新版では,現在地周辺の避難所・避難場所をARで表示する機能や,オフラインでも避難所やハザードマップを確認できる機能,非常用品の持ち出しリストなども追加されている。さらにアプリの英語対応も図られており,地図アプリを介した防災面での地域課題の解決を生徒と指導教員が一体となって学校全体で継続的に取り組んでいることを評価し,日本地図学会教育普及賞を表彰するものである。