瀬戸玲子基金
瀬戸玲子基金女性のための地図振興支援助成事業
支援対象は地図学研究、地図を中心とした地理学研究に加え、地図を活用したビジネス事業化、地図を担う女性の地位向上に資するイベントなども含みます。
女性の日本地図学会会員であれば、誰でも応募できます。
1件の支援金額は最大100万円です。(支援件数、年間予算などを考慮して、支援金額は申請額より減額することがあります)

2024年度採択テーマ
代表者:吉田桃子
【事業概要】現代都市を江⼾時代に使⽤されていた江⼾切絵図の図式を⽤いて描いた空想地図の「現代の江⼾切絵図」を制作してきた。空想地図や現代の江⼾切絵図などの地図作品を個展「想像の地図(仮称)」展を実施し、個展での対話を通して地図を⼀般に公開することにより、想像⼒を喚起するものとしての地図を社会に提⽰し、地図の役割について実証的に考察する。
・事業報告書(公開時期未定)
代表者:高橋美江
【事業概要】旧軍港都市の舞鶴には、多くの地図や写真が「市民遺産」として残っている。それらを市民がデジタルツールを使い整理する。また、新たに写真撮影も行い、取捨選択された情報を元に絵地図に仕上げデジタル配信する。市民ワークショップで読み解き、「地域学」や「まちづくり」の布石とする。
・事業報告書(公開時期未定)
2023年度採択テーマ
代表者:秋葉愛加
【事業概要】地図により親しみを持ち、楽しむきっかけを作るために、幅広い年代へのアプローチとして、松本市美術館での「切り絵の地図」展示会を実施する。「切り絵の地図」を通して、地図を辿る面白さや発見を共感するネットワークの拡充を目指す。
【主な事業成果】
- ●展示会「切り絵の地図展」の開催
- 会場:松本市美術館(市民ギャラリーB)
- 実施 日時:2024年1月24日(水)〜28日(日) 5日間
- 出品点数:額装52点(切り絵作品79点)
- 入場者数:690名(5日間合計)
- メディア掲載・放送:新聞社4社、テレビ局3社 など、会場では、日本地図医学会役員を交えた「ギャラリートーク」なども開催
- ●秋葉愛加(2024年)「展示会「切り絵の地図展」開催」,『地図』Vol.62 No.2 (通巻246号)
・事業報告書(公開時期未定)
代表者:栗山絵理
【事業概要】谷謙二氏の他界によって表示地域の拡張がなされなくなった「今昔マップ」の補完方法をケーススタディとして実施する。そして、今後の補完方法。手法に関する可能性を検証する。また、補完作業の一部は、地図教育に応用する。
【主な事業成果】
栗山絵理・山本将大・岡本耕平・小口 高・大西宏治・斎藤 敦・鶴岡謙一・山内啓之・若林芳樹(2024年)「今昔マップの補完方法の検討」日本地図学会2024年度定期大会(2024年8月24日、於:日本大学経済学部)
・事業報告書(公開時期未定)
代表者:両角みのり
【事業概要】日本(新潟県十日町市)とイタリア(コモ市)の子供たちによる「地図づくりワークショップを開催し、地図を介した文化交流を図る。ワークショップでつくられた作品は2025年開催のICA(国際地図学協会)主催「バーバラ・ペチュニク子供地図展」参加のための世界地図展の作品として提出することを目標とする。
・事業報告書(公開時期未定)
2022年度採択テーマ
代表者:石坂澄子
【事業概要】明治前半期に作成された地籍図は 全国統一形式での作成が呼びかけられたが、 現存するものを確認すると、 表現形式 に差異 が見られる。 その違いは、作成時期 や 地域 を基 に分類することができる 。しかし、地籍図の先行研究は、地域ごとに特徴をまとめたものが多く、地域間で何が共通していて 何が異なっているのか整理が不十分である。 そこで、複数の地域の制作技法を比較し、明治期の地籍図作成の共通点・相違点を明らかにする。
【主な事業成果】
- ●石坂澄子(2024年)「地籍図作成の過程-摂津国島下郡清水村の事例-」『茨木市立文化財資料館館報第9号』pp.53-57
- ●石坂澄子(2024年)「石川県の明治期作成地籍図-税務大学校税務情報センター所蔵地籍図の調査-」石川地理学会第368回例会(2024年5月12日、於:しいのき迎賓館(金沢市))
・事業報告書(公開時期未定)
代表者:松山 薫
【事業概要】旧軍用飛行場に関する一次資料のうち,地図ないし略図を含む視覚資料で残存しているものは少ない。そのなかで、水路部(旧海軍省)の資料は資料的価値が高いが,成立過程も不明で,利用の際には注意が必要である。そこで、これらの飛行場関連旧軍資料に付随する地図資料に関して,改めて史料批判を行い,今後の研究および一般の関心に供することを目的として,その成立過程を調査し,旧軍航空資料の中での位置づけを明らかにする。
・事業報告書(公開時期未定)